施工事例 WORKS
S様邸
まちの見え方を少し変えること
新興住宅街となるその場所には山間から心地よい風が流れていました。
この交差点という立地にボリューム感を抑えつつ正面のない建築が合うと感じ、新しい住宅街の角地に佇みつつ家族の関係性を設える手法を探りました。
そこで、建物配置と各空間を活かした外部を作ることを同時に考え、家族間の境界のあり方もふまえて、平屋雁行形プランとし、内外へと少しずつ移行するグラデーションを作り出す場を設えることで、街の風景が違った角度で体感でき、また家族にとっても居心地のよい居場所となることを目指しています。
いづれは地域の資産となり街の質感を高めてくれるよう、雁を先導する一羽のようにこの小さな佇まいが街にとってのランドマークになってくれることを願っています。